~3連休中の海外ではさまざまなイベント~
資産形成に役立つ時事ネタを知る
更新日:2016/10/11
10月8日から10日まで3連休だった方も多いと思います。3連休中にも海外ではさまざまなイベントがありましたので、イベントとその影響についてまとめました。
7日夜に発表されたアメリカの9月雇用統計は、非農業部門の雇用者数が15.6万人でした。市場予想18万人を下回りましたが、質がまずまずだったようで、大きな失望感には至りませんでした。
昨今のアメリカ景気指数は改善傾向があり、12月利上げのシナリオが徐々に現実味を帯びてきました。
9日にアメリカ大統領候補によるテレビ討論会が開かれました。誹謗中傷合戦であまり評判は良くありませんでしたが、クリントン候補が有利という結果になったようです。
市場ではすでにクリントン候補の当選が織り込み始めており、クリントン氏有利のニュースは安心材料となる傾向にあります。
原油価格は今年に入り下落し、市場に不安を与えていましたが、現在NY原油価格は1バレル51ドル程度まで上昇しました。
世界エネルギー会議でOPEが決めた石油減産の取り決めに対して、ロシアのプーチン大統領が「エネルギーの安定を維持するためには増産凍結は現段階において唯一正しい選択肢だ」と発言したことが要因のようです。
原油価格は今年の重要トピックスの1つです。価格が安定すれば、市場に安心感が広がるでしょう。
今年に入り悲観的なニュースが多かったですが、ここに来て安心材料が増えてきました。
チャートでもその傾向は現れており、日経平均株価の200日移動平均線を25日平均線を上抜けつつあります。これは「ゴールデンクロス」と言われ、買いのシグナルとされています。
これまで市場はリスクを避ける傾向にあり、株価も伸び悩みましたが、安心材料から徐々にリスクオンの傾向に変わりつつあるようです。利益を追い求めるなら、ニュースに対して早め早めに動くことも大切でしょう。
この記事を書いた人:中野史雪