ついに誕生、トランプ大統領の方針について-東京カフェ会通信

~トランプ氏がアメリカ大統領に就任~

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ついに誕生、トランプ大統領の方針について

更新日:2017/1/23

1月20日トランプ氏がアメリカ大統領に就任しました。去年市場を大いに賑わせたトランプ氏ですが、今年も市場の台風の目になるのでしょうか?

演説はやはりアメリカ泰一主義

20日正午、トランプ大統領は就任演説を行いました。内容は就任前から伝わっていたようにアメリカ第一主義に関してが主です。

"buy America, hire American."
(アメリカ製品を買い、アメリカ人を雇う)

大統領は演説でこのように発言しました。つまり、下記のような方針です。

  • NAFTAの再交渉→メキシコに高い関税をかける
  • TPPからの離脱→日本とはアメリカ有利の貿易協定を締結
  • 中国製品に高い関税を設ける

ファンドマネージャーの危機感

バンクオブアメリカが1月に実施したアンケート調査によると、今年の最大のリスクとしてアメリカの保護主義を挙げられ、EUの分裂や中国情勢の悪化を抑え、トップになりました。

ただ、今回の就任演説ぐらいでは"売り"か"買い"は分かりません。実際20日のダウ平均は前日比94ドル高と小幅な動きだったことから、多くの投資家も判断ができない状態だということがわかります。

注目は大統領予算教書

2月の上旬に大統領予算教書が示される予定です。トランプ大統領はインフラ整備や法人税の引き下げなどの大胆な方針を打ち出しており、その内容が注目されます。ただ、財源が不透明なところが多く、アメリカ議会との話し合いで結局現実的なところに落ち着くのでは?という意見もあります。

これからトランプ大統領の掲げたアメリカ第一主義が始まります。市場は一部を折込んで動いていますが「本当に実現できるのか?」に注目です。もし実現できなかった場合、それは"失望売り"に繋がり、アメリカだけでなく、世界の市場に影響が及びます。

いずれにしろ、アメリカが世界経済を牽引してくれることを期待したいです。


この記事を書いた人:中野史雪

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