キヤノンの宇宙ロケット事業参入、株価反応せず-東京カフェ会通信

~ロケットの制御システムを供給~

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キヤノンの宇宙ロケット事業参入、株価反応せず

更新日:2016/12/4

12/2、キヤノンが宇宙ロケット事業に参入すると発表しました。キヤノンと言えば、精密機械の最王手のメーカーです。その技術でロケットの制御システムの供給を始めます。

新規事業も株価反応せず

新しいビジネスチャンスにキヤノンの成長が見込め、翌日は株価が大幅高!と言うわけではなく、+0.52%と小幅な値動きでした。

キヤノンは年間売上高3.5兆円の大企業です。

株価が上がっていないということは新規参入で成長が見込めるとはいえ、3.5兆円に対してすぐに大きな影響はない、という考えが大勢なのでしょう。

大企業の成長性

キヤノンだけでなく、大企業がさらに成長することはとても難しいことです。

ヒット商品が出たからといって、他の事業で失敗すると結局利益は変わらなかった、むしろ減ってしまった、なんてことはよくあります。一昔前の家電業界が典型だと思います。

  • エネループのSANYO
  • Xperiaのソニー
  • 液晶テレビのシャープ

木を見て森を見ず、にならないように1つの商品だけではなく事業全体がどうなのか、を常に考えなければなりません。

日本の宇宙関連銘柄は?

日本の宇宙開発関連銘柄を聞かれると何を思い浮かべますか?

正直なところ、自分はパッと思いつきません。この分野のビジネス、日本は遅れていると言われています。

ところで12/3(キヤノンが発表した翌日)、神栄(3004)という会社の株価が大幅に伸びました。

子会社がJAXAとの共同研究に取り組むと、10/14すでに発表していました。キヤノンの宇宙ロケット事業参入に反応して、宇宙関連銘柄として買われたのです。(今年の流行語”神ってる”に合わせて買われたと言う噂もありますが)

神栄の年間売上高は450億円ほど。宇宙事業が成功すれば、キヤノンよりインパクトは大きいはずです。売買益を狙うならやはりこういう企業がよいでしょうね。


この記事を書いた人:中野史雪

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