~FRBがFOMCを開催~
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更新日:2016/12/15
アメリカ連邦準備理事会(FRB)が13、14日にアメリカ連邦公開市場委員会(FOMC)を開催しました。FOMC後にイエレン議長が会見を行い、政策金利を引き上げると発表。このニュースを受け、為替は一気にドル高(円安)に振れて117円台になりました。
※用語の説明
行き過ぎた好景気は急激なインフレの原因となります。そのため、中央銀行(アメリカならFRB)は政策金利を引き上げ、あえて景気にブレーキをかけます。これが「利上げ」です。
現在、アメリカの景気指数は、
など好調な数字が並んでおり、今回のFOMCでの利上げがほぼ確実だと言われていました。利上げをすると自国通貨の価値が高くなるので、アメリカの利上げはドル高(円安)要因になります。
上記の通り、市場は利上げを織り込み済みです。今回の注目は、来年の利上げペース(回数)でした。
発表前までは「来年は2回の利上げ」が市場の予想でしたが、FOMC参加者の見通しから「年3回利上げ」が予想できる結果となりました。(はっきりと「年3回」と明言したわけではありません。)
予想より利上げペースが早そうな予想が出たため、為替が1ドル117円まで下落しました。
日本株は今とても好調に見えますが、市場関係者は「売るタイミング」を探しています。正直なところ、株価が上がるペースが早くて売り時が分からない、というのが本音です。
OPEC(石油輸出国機構)は減産を決め、アメリカは利上げを決めました。良いニュースが続くのは良いことなのですが、これでは株価が下落する(=天井になる)きっかけがありません。
これから何か悪いニュースが出ると「我先に」と一気に株価が下がるかもしれませんので、ご注意ください。
この記事を書いた人:中野史雪