～最近、自社株買いを行う企業が増えています～
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更新日：2016/03/03
今回は自社株買いについてのお話です。
最近、自社株買いを行う企業が増えています。自社株買いとは、企業が資金調達のために発行した株を市場から買い戻す行為のことです。
直近でニュースになったのは、下記の企業などでしょうか。
企業が自社株買いを行う主な目的は株主還元です。
例えばある企業があったとします。
純利益：1億円 発行済株数：1000万株
この場合の1株利益は下記の通りです。
1億円÷1000万株＝10円
ここで発行済株数の半分の自社株買いを行ったとすると、
純利益：1億円 発行済株数：500万株
1億円÷500万株 = 20円
このように、1株利益が倍になります。
「自社株買いを行う」
→「1株利益が上がる」≒「株の価値が上がる」
なので、株価が上がると予想できます。
このように株価を上げる効果があるので株主還元となるのです。また、株価が上がることから他社の買収対策にもなるそうです。
企業の株主還元は株主優待や配当金が一般的です。しかし、今のように株価が下がっている時は、自社株買いが行い易いので、株主還元として自社株買いを行う企業が増えます。
逆に株価が高ければ、配当金として株主還元を行う企業が増えます。
ただ、予測することは難しいので、持ってる株が自社株買いしたらラッキーぐらいの感覚でしょうか。
ちなみに、自社株買いとは逆に、新たに株を発行して資金調達を行うことを「増資」といいます。増資を行うと上の話とは逆のことが起こるので株価は下がります。持ってる株が増資を行ったら事故だと思って諦めましょう。
この記事を書いた人：中野史雪