~ニュースは新大統領の話題で持ちきりです~
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更新日:2017/2/10
トランプ大統領が誕生してまだ1ヶ月も経っていませんが、ニュースは新大統領の話題で持ちきりです。正直個人的にはうんざりしているのですが、市場に与えるインパクトも大きいので無視できません。
大統領は2月9日に「向こう2,3週間で驚くような減税を発表する」との発言をしました。
この発言を受けてドル高の流れになり、NYダウは史上最高値を更新、翌日の日本株もほぼ全面高の展開になりました。
具体的に何をするか発表はしていませんが、市場は予測で動きます。今後、アメリカ経済がより良くなるとの期待から市場が動いたわけです。
また大統領は同じ日に「日本や中国に行けばどこでも高速鉄道があるが、アメリカには1つもない。アメリカの管制システムや空港、列車、道路は時代遅れだ。全て変える。」との発言し、インフラへの投資を積極的に進める考えを示しました。
この発言を受けて市場関係者は「今後アメリカで高速鉄道網が整備されるのでは?」「日本の新幹線が輸出されるのでは?」と期待しました。その結果、
などが上昇しました。さすがにこの期待は先走りし過ぎでは?と思いますね。まだ何も決まっていないのですから。トランプ大統領の何気ない一言が市場にインパクトを与えていることがよく分かります。
明日未明からトランプ大統領と安部総理が日米首脳会談を行います。
その前日、日本の自動車メーカーの株価は揃って上昇しました。円安に振れたからもあるのでしょうが、トランプ大統領はこれまで自動車メーカーを槍玉に挙げて攻撃することが多かったので、今回の会談でも何か発言がある可能性がある中での上昇です。
それを考えると市場関係者の首脳会談への懸念は落ち着いているようですね。会談後には共同記者会見もあります。内容によっては週明けのマーケットは大荒れでしょう。要警戒です。
この記事を書いた人:中野史雪