~市場は大荒れ、これから何が起こるのか~
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更新日:2016/11/9
アメリカ時間11月8日にアメリカ大統領選挙が行われ、トランプ氏が次期大統領に決まりました。70歳とこれまででもっとも高齢であり、政治家として公職についておらず、軍人経験もないはじめての大統領だそうです。市場がクリントン氏の当選を織り込んでいた中での当選だったので株価は大荒れでした。これから何が起こるのか、たぶんトランプさんにも分かりません。
当初クリントン氏の優勢との情報から当日の日経平均株価は上げて始まりましたが、トランプ氏優勢のニュースで一気に下げ、一時前日から1000円以上下げました。これは6月のブレグジットショック以来の大幅な値下げです。市場に織り込んでいないテールリスクが現実化したので、市場は完全にリスクオフに動いています。日本の市場が開いていた時間はまだ当選確実が出ていなかったので、明日も下げが続くかと思います。しばらくご注意を。
トランプ氏はアメリカ・ファースト(アメリカ第一主義)を掲げており、アメリカを再び偉大な国にすることを目標にしています。数々の過激な発言もこの主義に基づくもので、
一見、アメリカ経済にマイナスの政策も含まれていますが、それは雇用や安全を守る為の政策です。本当にこれらの政策を実現するかは不明ですが、状況や発言にはこれからも注意が必要でしょう。(本当にメキシコ国境に壁ができたら爆笑すると思う)副大統領のペンス氏は優秀な方なので、そちらに期待したいのですが。
トランプ氏はアメリカ第一主義なので、日本にマイナスな影響が多いようです。為替は1ドル95円になると予想するジャーナリストもいます。円高ドル安はアメリカの輸出企業にはプラスなので、アメリカ経済は加速するでしょう。ならアメリカ株を買うという選択肢もありますが、日本の株ならアメリカ企業に関連のある銘柄を選定するべきでしょう。(例えば、アップルに部品を供給しているメーカーやアメリカに進出している小売など)何か狙っている銘柄があるのであれば、今このタイミングで購入するのもありかもしれませんが、リスクを避けて今は静観するのが無難でしょうね。
この記事を書いた人:中野史雪