期末といえば株主優待!逆日歩にはご注意を-東京カフェ会通信

~株主優待で得する方法~

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期末といえば株主優待!逆日歩にはご注意を

更新日:2017/03/24

3月末が近づいてきました。株主優待の時期です。個人投資家の中には株主優待狙いで株を購入する人もいるのではないでしょうか?ちなみに今回の権利付き最終日は3月28日となっています。今日は株主優待狙いの小技と注意点を紹介します。

株主優待を得るには

まず株主優待や配当金を貰うおさらいから。株主優待を得るにはその権利付き最終日に株を保有した状態で取引終了時間(15:00)を迎える必要があります。

権利付き最終日は権利確定日の3営業日前なので、”権利確定日:3月末”と表示されている企業なら3月28日が権利付き最終日となります。3月31日に株を持っていても何ももらえませんのでお間違いないように。

権利落ち日に使える小技

権利付き最終日の次の日を権利落ち日と呼び、株価が値下がりする日になることが多いです。

理由は簡単で、株主優待狙いので株を買った人が権利だけ貰って株を売ってしまうからです。みんなが一斉に売るので株価が下がり、せっかく株主優待を貰えたけど株価が下がって結局損をした、なんてこともあり得ます。

株主優待を貰いながら権利落ち日の値下がり損を避けるために、現物買いと信用売りを組み合わせる方法が最近よく使われています。信用売りをすると値下がりすると利益が出るので、値下がり損を補う効果があります。

逆日歩(ぎゃくひぶ)には注意

上で紹介した手法は近年よく知られた方法となったので、この時期になると信用売りが膨らみやすくなりました。

売り注文が増えすぎて貸株が足りなくなると、証券会社は大株主などから株を調達しなければなりません。この調達コストが逆日歩と呼ばれ、投資家が負担します。流通量が少ない中小型株ほど、この逆日歩は発生しやすい傾向にあります。

例えば去年の定食チェーンの大戸屋の場合、1株あたり44円の逆日歩が発生しました。株主優待を得るには100株必要なので、信用売りを行うと1日4400円のコストが発生します。貰えるのは2500円相当の食事券だったので、コストのほうが高くなってしまいます。

どの株で逆日歩が発生するか予想するのは難しいですが、信用取引で売り残高が多かったり、貸借倍率が1倍以下の銘柄は注意したほうがよいでしょう。

それではよい、株主優待ライフを。


この記事を書いた人:中野史雪

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