新規株式公開(IPO)とその投資方法-東京カフェ会通信

~共通して使えるIPO攻略法~

株式投資に役立つ情報を知る

新規株式公開(IPO)とその投資方法

更新日:2016/10/25

2016年10月25日JR九州が新規株式公開(IPO)を行います。毎年多くの企業が新規上場しますが、共通して使える攻略法があります。

新規株式公開(IPO)とは?

新規株式公開(IPO)とは証券取引所へ株を上場し、だれでも株を取引できるようにすることです。

有名な企業であれば、2016年7月15日にLineが、2015年11月4日には日本郵政、かんぽ生命、ゆうちょ銀行などが上場しています。ただ、有名な企業でもまだ上場してない企業は意外と多いです。

IPOの流れ

投資方法の説明の前にIPOの流れを簡単に説明します。個人投資家が関係するのは3~です。

  1. 企業は証券取引所に上場申請を行う
  2. 審査に合格し、上場が認められる
  3. ブックビルディングが行われ、公募価格が決定する
  4. 抽選が行われ、当選すれば購入する権利が与えられる
  5. 購入注文を行う
  6. 上場され、自由な売買が開始される

※ブックビルディングとは…
投資家に「株をいくらで買いたいか?(何株買いたいか?)」のアンケートをとることです。また、これに参加しないと4、5に参加することができません。

※公募価格とは…
5で購入注文を行う際の値段です(6での売買価格とは異なります)。

IPO投資とは

それでは実際にIPOを行う企業に対して有効な投資方法について説明します。

  1. ブックビルディングを行い、自分の購入意思と金額を示す
    このとき○○~△△円など金額幅が示されていますが、人気のある株は上限いっぱいで申し込むといいようです。
  2. 抽選に当たることを一心不乱に祈る
    ブックビルディングに申し込んだ人で抽選が行われます。抽選のルールは証券会社によって異なります。
  3. 当選したら忘れず購入注文を行う
    当選しても購入しなければ無効になるのでご注意ください。
  4. 抽選が行われ、当選すれば購入する権利が与えられる
  5. 上場日にすぐに売る

この方法は、多くの場合
初値(4で初めて売買される価格)>公募価格(3で購入する価格)
が成り立つことから使える投資方法です。

例えば、最近上場したLineであれば、公募価格が3,300円、初値が4,900円でした。取引は100株から行えるので、上の投資方法を行うだけで16万円ほどの利益が出せます。

ただし、注意が必要なこともあります。新規上場株は始めは盛り上がりますが、しばらくすると値下がりすることが多いです。

例えば、日本郵政の場合、公募価格が1,400円、初値が1,631円で、一時2,000円近くまで上昇しましたが、現在は1,300円ほどで落ち着いているようです。

往々にしてIPO株はさっさと売ってしまうほうがパフォーマンスが良いように思います。


この記事を書いた人:中野史雪

中野史雪 主催の東京カフェ会

東京株式投資カフェ会

東京株式投資カフェ会

株式投資の基礎を学びます。

中野史雪の東京株式投資カフェ会にはお気軽にご参加ください。

はじめての方でも気軽にご参加いただけます。

PAGE TOP